裏の厨房で反省してます

許して アタシのでたらめ人生

バイトの面接 実は44歳

履歴書不要の面接、って、気が楽! 行ってきたんです、居酒屋バイトの面接。

 

スーツ着もなくていいからリラック気分倍増なんだけど、面接してくれる人は料理長、っつって偉いみたい。でも昨日の電話の声の感じだと、私よりぐっと若手の予感。

普通に考えたら、若い女子を希望してそう。もう、ダメであたりまえ! 

と、覚悟して昼下がりの居酒屋へ。

 

「こんにちわ。先日お電話した富士子です、面接に来ました」

我ながら、好感度高い感じで挨拶したんだけど、料理長の名前が思い出せなくてね…。

 

「◎◎さん、いらっしゃいますか」と、続けるつもりが、

「え、あ、どーも」、みたいになっちゃった。

 

 

色の白い華奢な男の人が現れて、自分が料理長です、っていうので、「ああ、やっぱ若いじゃん。年齢制限しそうじゃん。」って、不安に思ったけど、そこは笑顔でカバー。

 

で、規定の経歴書みたいなものを渡されて、その場で書きました。

ネット情報だと、ワタミの面接も、履歴書不要なんだそうで。このときも、飲食業の経験を書く程度で、学歴欄はありませんでした。

関係ない職歴、いらねー。下手な学問もいらねー!

って感じが、きっぱり伝わってすがすがしいね。ちなみに、富士子は26年間も飲食業と無関係の職を渡り歩いた上に、夜間の文学部を3年ばかり留年した学問好きだけどね。バレなくてよかった。

 

そう考えると、普通の履歴書って、書くところ多すぎよね。趣味とか、配偶者の有無とか、最初から必要な情報?

 

それはさておき。通勤時間とか交通費とか、書きやすいことばっかりで、超楽勝な小テスト、って思ってたら。生年月日いるじゃん!

 

ちょっと、どうする?電話したとき、サバ読んじゃったよね、富士子。

 

大丈夫、覚えてないよ。嘘つき通すの面倒だし、正直に書いとこ。料理長、自分が聞き間違えた、って思うよ

 

と、脳内で自問自答して、しれっと44歳って書いて、面談へ。 

「飲食業未経験ですかー、うーん。」ってリアクションは、想定内だったのでいいとして。

 

「交通費はどれくらいかかります? え、徒歩でこられるんですか!?」

と、交通費不要なことに、大きめリアクションがありました。その辺、切実なんでしょうかね。

 

年齢について何か言われるかと思ったけど、ノーリアクションだったので、たまらず、こっちから聞いちゃいました。「みなさん、若い方ばっかりなんですよね?」

 

そしたらさ。華奢な料理長は38歳で、他に30代の社員さんが一人、バイトは一人だけアラサーいるけど、他は全員20歳前後で、全員、男の人。ってか、ほぼ男の子。

 

あいたた。若い女子を熱望してそうなメンバー…。

気分とかじゃなくて、DNAのレベルで、可愛い女子が必要なお年頃ですよ、みなさん。

 

「みんな、びっくりしますよね、こんなおばさんがいたら」思わず、心の声が、そのまま口に出ちゃいました。

 

そしたら!

「そんなことないですよ。話好きな奴が多いから、大丈夫ですよ」

「逆に、野郎ばっかりでむさくるしいから、申し訳ないです」

って、まさかのジェントルなお言葉を頂きましたよ!

 

いやーよかった。無事採用でした。

 

決定打は、交通費がかからないことだったと思います。

経費的にメリット大きいんですね、きっと。「おばさんだけど、いっか」ってほどに。

 

ちなみに、料理長からは「お電話では42歳って伺っていましたけど」的な発言はなかったので、ご自分の勘違いってことで納得されていると思います。

 

めでたしめでたし。