裏の厨房で反省してます

許して アタシのでたらめ人生

要領よく仕事をこなしたい!

 

居酒屋厨房の仕込みバイトで働く、富士子です。

料理長に「もっと手が早くないと、営業時間中の厨房で働くのは無理」って言われて、自棄酒ナイトを過ごして軽く二日酔い。

 

今日は、全速力で頑張るぞ!と思ってたけど、あかんかった…。みんなが休憩に入って賄い食べながらパズドラの話題で盛り上がっているっていうのに、あたしだけ、終わんなかった…ずっと獅子唐を串に刺してた…。

 

しかもね、獅子唐の下ごしらえをやってもらったっていうのに、終わんないのよ!キッチン男子の中でもベテランで、スピード王子の天使くんが、全部へたを取ってくれてたのに、終わんなかったのよ!どんだけのろまなの、あたし。

 

で、原因を考えました。自分の仕事ぶりを良く思い返してみると、作業に集中していない時間が多い。作業スペースを作るための片付け時間に、合計40分は費やしてる。

どういうことかっていうと、業者さんが「おはようございまーす」と言いながら次々にやってきて、肉やら野菜やら牛乳やら小麦粉やらを、あたしが作業しているカウンターにどんどん置いていくわけ。50センチ幅のボールを2個、7号バットを2個も広げて串打ちしているあたしの場所が、みるみる狭くなっていくのです。で、それらの食材を冷蔵庫や冷凍庫にしまっちゃいましょ、って思って、せっせとエレベーター使って4階まで運ぶわけ。「他に片付けるものありますか?」なんて、キッチン男子たちに聞いて回ったりもするわけ。「このひき肉は冷凍庫ですか?入って左の棚でいいですか?」「パン粉と小麦粉は冷蔵ですね、わかりました」なんて、確認もするわけ。で、寒さに震えながら仕舞うわけ。で、帰ってきたら、「あ、あそこの冷凍うどんも冷凍庫に運んでください」なんて言われて、また冷蔵庫へ。で、帰ってきたら、串焼き用のお肉の解凍の具合を見て(富士子担当)、「やばい、ハツからたくさん血が出てる」ってんで、バットゆすいだりして、やれやれ、と思うと、40分は経過してる。

 

その間に、饂飩くん(21歳)や松木くん(19歳)はデザートやサラダを次々と終わらせてて、ルドルフ(38歳)は賄いの準備してて、スピード王子の天使くん(33歳)に至っては、とっくに自分の分担は終えてホール男子と談笑してる。そこに、ボール山盛りの獅子唐が、どーんとあたしを待っているわけ。あたしだけが、未完成なわけ。

 

ふむ。こうやって振り返ると、反省点が見えてきます。

片付けを一人で抱え込むことないね。その辺は、うまいこと、逃げたり振ったりが必要よね。自分の作業を優先して終わらせないと。とはいえ、自分のことばっかりやってて、全体を見渡せないのも問題あるよねー。その辺のバランスが、まだ二ヶ月目のあたしには、うまく思い描けない。こういう場合、お手本が必要です。仕事ができるのは、ダントツで料理長(かっこいい)ですけど、レベルが高すぎて真似できる余地が全然ない。となると、お手本はスピード王子の天使くん!

天使くんは、あたしが片づけをしている様子をちゃんと見てた。その上で手伝ってくれたんだけど、自分の得意なことを最低限だけ、時間をかけずに手伝ってる。やり過ぎないんだよね。あたしも、片付けは最低限の自分がわかるものを優先した方がいい。人に声をかけて「運ぶものありますか」って時は、要注意。ついでに運ぶ分にはOKだけど、後から「これも運んどいて」と言いつけらることがないよう、要領よくならないとね。

 

あとは、仕事はひとつずつ、片付けること。並行して進めるのって、全体の終了時間が後ろにずれる。事務仕事だったら締め切りと優先順位が守れれば問題ないけど、厨房の仕事は「終わってない」「まだやってる」ってのが目に見えてわかるから、「やたら手を出す割りに終了時間が遅い」って印象が強く残って損。あたしはただでさえのろいから、途中で違うことを挟んじゃうと、「遅い」印象が「すげー遅い」にランクアップされちゃう。用心しなきゃ!

 

そして、こうして工夫するのを、一日も怠らないようにしよう。

あたしだって、きっと、上手にできるようになる!

 

明日は仕事納め。心をこめてお仕事してきます。