注意や文句を言いやすいキャラじゃないと、重い!
居酒屋さんも、今年最後の営業日を迎えました!
キッチン男子たちは、厨房の大掃除をしてましたよー。あまり使わない食器や調理器具が奥から出てきてビックリ。まるでうちの台所のようだわ。うちなら断捨離しまくりだけど、お店はそうも行かないらしくて、きれいに拭いてラップでくるんで、また仕舞ってたわ。お疲れ様です。あたしはそっちには呼ばれず、串の補充と獅子唐の串打ちに専念。相変わらずの孤独な独自路線を、ひとり走ってます。
昨日の反省を踏まえて、今日は自分のペースを守って動けたので、富士子的には満足な一日でした。一年の終わりを、納得して迎えられてよかったです。
ただ、串焼き担当のルドルフ先輩(38歳)には、迷惑かけっぱなし!あたしの仕事は、ルドルフが串焼きをしやすいように、串の補充をしたり野菜串を仕込むことなんだけど、なかなか、ルドルフに満足してもらえる動きができなくってねぇ。やれやれ。
「ルドルフのアシストをこなす」ってのは、来年の課題のひとつです。
うまくいかない理由は二つあって、
・あたしが、恐ろしく物覚えが悪い
・呆れたルドルフが自分でやってしまうので、ますます覚えない
そもそも、ルドルフは「他人がやった仕事だと自分はやりにくい」と明言するお人柄。自分のスタイルに沿った「そうじゃなくって、こう!」という指示や指導がままあるんだけど、何度言われても同じミスしたり、頑張って仕上げたつもりでもダメ出し食らったり、「す、すみませんっ!」を連発するのが富士子(45歳)の悲しい現実。
ルドルフも、そんな富士子に指導するのに疲れたらしく、とうとうこの前、「細かいことばかり言って、お姑さんみたいで悪いと思っているんですが…」と言われてしまいました。ガタイのいい中年男性の口から「お姑さん」なんて言葉が出たのでちょっとビックリしてしまって、「大丈夫ですっ!泉ピン子とか、大好きですよ!」と、わけのわからない返事をしてしまったんですが……アホだ…。
で、そん時にしみじみ考えました。本気で「す、すみませんっ」ばっかり言ってると、注意するルドルフも「俺が苛めてるみたいじゃん」って思っちゃうだろうなー。「注意するのも面倒だ」って、自分でやるようになっちゃうよなー。そうなると、あたしにとっても損だわ。物覚えが悪くて迷惑かけてる分、ここはせめて、注意も文句も言いやすいキャラでいなきゃ!せめて、富士子はバカだけどラク、って思ってもらわなきゃ!
キャラ作りのヒントは、ルドルフ自ら提示してくれた「お姑さん」。そういうことなら、あたしは「お嫁さん」になるよね。しかも、筋金入りの「ダメ嫁」。もう、「バカなダメ嫁」として居直って、遠慮なく叱り飛ばしてもらおう!シリアスに緊張するのはNG。「重い」って思われたらアウト!
ってことで、この数日は明るく「今日は、串の数、間違えてないと思いますよー。何度も数えたんで!」with smile って言ってます。ピースとかしかねない勢いで。45歳にもなって。ルドルフも「違ってたら家に苦情の電話入れますよ」と返してくれるので、「ひー!厳しいですわ、お義母さま。」と騒いでます。なんか楽しい感じです。
とはいえ、先輩(しかも男性)を姑呼ばわりするのは、ほどほどにしないとね。
で、機嫌よく注意してもらえるうちに、仕事しっかり覚えるぞ。おー!
今年は、新しい仕事と出会えて、いい年だったなぁ。
会社をクビになった辛い思い出が、ずいぶん遠くなりました。
仕事始めは2日から。
来年はどんな年になるかしら。わくわくです!