裏の厨房で反省してます

許して キッチン男子

おばさんバイト、後輩のバックレにショック

 

居酒屋厨房バイトも3ヶ月目だっていうのに、未だに仕事が遅い富士子(45歳)です。

今日も今日とて、みんながまかないの準備してる中、一人、イベリコ豚と格闘していました。終わんないのよー。あたしだけ、終わんなかったのよー!

 

それでも、めげないよ。やればやっただけ、出来るようになるんだから!

今までだって、がんばったんだから!

 

あたしの後輩のキッチン男子、饂飩くん(21歳)。

野菜を串に刺すのを手伝ってくれて、おしゃべりを楽しんだ仲ですが…。

どうやら辞めちゃうみたいなのです。

先日、まさかの無断欠勤をして、それ以来、姿を見せないみたいなのです。

いわゆるバックレってやつ?

 

あたしが働き始めてから、すでに二人目です、バックレくん。

おばちゃんは、本当にビックリだよー!なんで、無断で辞めちゃうの?会社員時代には、そんな人一人もいなかったよ。

 

で、色々調べたのですが、意外と多いみたいね。バイトのバックレ。居酒屋は特に。

あたしのバイト先のバックレくんについて、ちょっと振り返ってみた。

 

一人目のバックレくん(以下、林檎くん)と、饂飩くん(21歳)に、共通点がありました。

・バイトをかけもちしてる

・やりたいこと(夢)がある

・地方出身で一人暮らし

 

「バイトかけもち」ですが、林檎くんは、キャバクラのボーイ、饂飩くんは別の居酒屋でも働いていました。

「夢」は、音楽をやること、って言ってた。そのために、東京に来た、って。

 

でもって、二人とも、申し合わせたように、いつも「眠い」って言ってた。

「働きすぎじゃない?」って聞くと、「金がないっすよ、バイトしないと」って答えてた。もちろん、友達と飲み会やったり遊んでる様子だったし、睡眠時間を削って働きづめ、ってことじゃないと思うけど、余裕がなさそうな感じは強かった。これは、二人に共通した印象。

 

他のキッチン男子たち、天使くん(33歳)&大久保くん(仮名・24歳)も、やりたいことがあって、地方から出てきて頑張ってる。そこは、バックレた二人と同じ。

 

天使くんも大久保くんも、疲れて眠そうなことはある。でも、「眠い?」とか「大丈夫ですか?」って聞くと、「眠くないっす!」「大丈夫っす!」って答える。その辺は「仕事に差し障りはありませんから」っていう、意地みたいなものがあるんだと思う。意地を張るだけの、余裕があるっていうかね。

その点、バックレた二人は、ちょっと違ってた気がする…。

 

仕事に対しても、意地を持っている、って大事だと思うなあ。

 

東京で夢を追って暮らしていく、って、大変なことだと思う。

ただでさえ、がむしゃらに働かないと生活していけないんだから、夢を追うなら、なおこと。世の中では、「女性の力を活用しよう!」とか言って、主婦業と仕事の両立を、国を挙げてサポートしようって雰囲気になってるけど、同じ文脈で言えば、「若者の力を活用しよう!」ってことで、自活と夢の実現の両立を国がサポートする、なんてことがないと、とうてい両立は無理なんじゃないか、とすら思う。

 

だって、この不景気。

若者の労働力をひたすら消耗して、育てるってことをしない会社がたくさんあるんだもの。経験を積んで、次の仕事のステップアップにつながるような働き方を心がけないと、うかうかしてたら、日銭を稼ぐのが精一杯の使い捨て人材になっちゃう。

何かしら技術を身につけて、食べていくだけのスキルを経験として学ばないと、いつまでも自転車操業の、その日暮らし生活から抜け出せない。

 

だから、仕事に対しても、夢と同じくらい、意地を持って取り組まないと!

 

おばちゃんはねー。

やっぱり古い人間だからね。バックレは良くないと思うよ。余裕をなくした挙句、うっかり寝過ごしたり、仕事が面倒くさくなったり、ってことはあると思う。連絡し損ねて無断欠勤、ってことだって、あると思う。一度やっちゃうと、また連絡するのが億劫になるし、謝るのもかったるいし、もうどうにでもなれ、って思っちゃうのかもしれないけど、それでも、そのままバックレ、は良くないよ!

 

もちろん、ノルマがあるとか、休ませてもらえないとか、労働基準法違反じゃね?って事が続くなら、辞めることをおススメします。「辞めます」って一言言って、しつこく慰留されても頑として断って、次を探したほうがいいと思う。

 

でもね…。

林檎くんと、饂飩くんには言いたい…。

あたしのバイト先、そんなに悪い職場じゃないと思うよ。あたしみたいな、出来損ないですら、何とか育てようと長い眼で見てくれてるくらいだもん。意外と本格的に手作りしているお店だから、技術も身に付くし、段取りも覚えるし、しっかり働いて調理経験をつめば、次の職場で生かすことだってできるはず。

 

あたしは本当に残念だよ…寂しいなー。

特に、饂飩くん(21歳)とは、よくおしゃべりしたからね。頑張ってねーって、心の中で応援してたからね。「音楽やるなら、アレサ・フランクリンのボーカルは聴いといた方がいい!」って、CD作るつもりでいたからね、おばちゃん。勝手なお節介なんだけどね。

 

バックレって、やったことないからわかんないけど、「まだまだ自分には将来も可能性もある」っていう自信があるから出来るんだろうなあ。「ここがダメでも他がある」って思えるというか。あたしには、とてもそんな自信はないよ。頑張って働いた自分を無駄にしたくないし、バックレたら勿体無い、って思っちゃう。石にかじりついてでも、ここでの経験を生かそう、って考えちゃう。

 

ようするに。

バックレっていう選択肢はないわけです、あたしにゃ。そもそも、「採用」のありがたみが違うからね、彼らとは。必死ですよ、必死。背水の陣ですよ、こちとら。

 

あれ? あたし、彼らの若さに嫉妬してる?  あらー?そういうこと?

 

ちょっと、意外な方向になってきたわ。

深く考察したいところですが、おなかが空いたのでご飯作ります。

 

ホント、夢を抱いて上京してきた若者にはバイト生活は相当キツイと思うけど、バイトとは言え仕事なんだから、夢と同じくらい、バイトも大事にしてほしいです。ないがしろにしちゃ、ダメよ!ダメダメ!

 

この土日も、バイトだー!

のろまの富士子だって、やればやっただけ、できるようになるんだから。

将来がなくたって、めげないぞー!

 

饂飩くーん!

どこでどうしてるのかわかんないけど、がんばるんだよー!

体を大事にしてね。

 林檎くんも、風邪ひいたりしないでね。