裏の厨房で反省してます

許して キッチン男子

おばさんバイト、天使くんのキャラが変わって戸惑う


また寒くなってきたんですけど!
しかも風が強いわ。
それでも、風に舞う桜の花びらはとってもきれい。

 

この時期いつも思うんだけど、「花と散る」ってイイよなあ。
ある種の理想っていうかね。
「枯れる」よりは「散りたい」思いが募る、富士子(45歳)です。

 


居酒屋の厨房で働くこと、5ヶ月。
あたしによく話しかけてくれてたキッチン男子・大久保くんも辞めてしまい、
お姑さんのように指導してくれたルドルフ先輩とシフトが絡むことが減ってしまい、
料理長とも(競馬以外では)接点がなく、孤独に拍車がかる、今日この頃。


金髪のキッチン男子・天使くんが、時々話しかけてくれるんですが…。
最近、ちょっと、へんなんです。


天使くん、ってね。

金髪に染めてて、耳にも眉毛にも舌にもピアスしてて、
ごっついブーツを履いてて、なかなかハードコアなパンク人(に見える)。
おばちゃんはね、怖くて、目を合わせないようにしてた。

それくらい、キャラの濃ーい若者。→ 金髪のキッチン男子・天使くんの魅力 

とある事件をきっかけに、多少フレンドリーに話をするようにはなったんですが…。

 →  キレちゃって反省 

 

しかしですよ。
ここんとこ、天使くんがちょっと、へんなんです。


この前、洗剤のボトルがオシャレな新品に変わってたんで、

「あ、きれいになりましたね。誰が買ってきたんですか?」

って、隣でボールを洗ってた天使くんに聞いたんですよ。

 

したら、ニヤニヤしながら

「富士子さんの、最愛の人ですよ」

って言うわけ。

 

それってね、ルドルフ先輩のことなのよね。

あたしとルドルフ先輩っつーのはね。
あたしのせこいミスに、ささやかなイヤミでシメにかかってくるので、
逆ギレしたあたしが、さらなるミスでリベンジしてほくそ笑む、
っていう、嫁姑のような小規模な戦いを繰り広げてきた間柄。

戦いに疲れて、天使くんや料理長に八つ当たりしたこともあってね。
その節は、大変ご迷惑をおかけしましたんですけど。


だからってね、「最愛」って、あんた。
んなわけ、ないでしょーが!
  


思わず、

「殺しますよ、そういうこと言うと」

っつっちゃったよね。


したら、天使くん、満面の笑顔で

 

「怖いですねー!! 好きですけどねー、そういう方が! あははっ」

 

って、返してきやがってね。

 

「あはは」って、なによ。
喜んでんじゃねーよ、余裕かましやがって!

ってなったんですけど。

そう思いつつ、ちょっと、面白かったです。
天使くんのそのリアクションが。

 


昨日は、ボールを洗いながら、笑顔で、

 

「昨日ね、夢を見たんっすよ。
夢で、ハリー・ポッターの世界にいたんですよ、俺。
内緒ですよ、うふふふっ」


って、言い出してね。

 

ハリー・ポッター
しかも、「うふふ」って、あんた。

あたしは、いったい、どんな返事をしたら良かったんでしょうか。

 

 


おばちゃんはね、天使くんはハードコアパンクな人、と思い込んでたからね、
しかも、一度そう思うと変更が利かないお年頃だからね。

最近のおしゃべりっぷりは、「天使くんがへんになった」って思えてしょうがない。


でもね、ホールの女子に言わせると、全然違うの。
天使くんって、「明るくて話しやすい人」なんだってよ。

あたしのことはシカトしてたくせに。
(と、僻みモード)


ま、天使くん、「明るくて楽しい」のが本来の姿みたいです。
「へんになった」わけじゃなくてね。
最近ようやく、あたしに普通に接してくれるようになった、っつーことらしい。


春になって、心が緩んできたのかな。
ありがたいことです。

 

 

ところで。
あたしは一体、どこまで心を緩めてるかしら?
みんなに、気を許しているかしら?
自分ことって、わからないよね。

 

明日もバイト。
あったかいお風呂につかって、身も心も緩めてみるか。

がんばるぞー!