裏の厨房で反省してます

許して アタシのでたらめ人生

おばさんバイトは、まかない食べるだけ

春ですね。
どっか行きたい。

時給950円生活でも行けるとこって、ないかなー。
さすがに海外は無理かなー。

やっぱ、新宿御苑で日向ぼっこかなー。
悪くないよねー、うん。

 

独り言が多い、富士子(45歳)です。
最近、テレビにも話しかけるようになっちゃって、
おばあちゃんの霊でも憑いたんじゃないかと思ってます。

 

昨日、仕込みの傍ら、まかないを作りながら、
ルドルフ先輩がつぶいやいたんです。


「そうだ、富士子さんにも、まかない当番に入ってもらおうかな」


ええええっ! 何言ってんの?

やだよ!

自分の仕込みで精一杯なのに、みんなのご飯作るなんて、無理ゲー。

っていうか、これ、ルドルフ先輩の独り言だよね?

聞こえなかったことにしようっと。

 

ってことで、黙って、豚肉の串をスモークしてたんですが。

 

再度、

「人数が少ないから、まかない当番が回ってくるの早くて、大変なんだよね」

って、つぶやきが聞こえてきた。

 

今日、独り言が多いッスねー。

 

なんて言うわけにも行かず、聞こえないフリも出来ず、

「え? 何か言いました?」

って、小さめの声で言ってみました。

 

「いえ、別に」

って、受け流してくれるかなー、って期待してたけど、甘かった!


「富士子さん、まかない、よく食べるじゃないですか。たまには作らないと」

って、はっきり言われちゃったよ!


まずい。
全力で逃げなきゃ。


「いやいやいやいや!
 あたしが作ったら、食べるのが6時くらいになっちゃいますってぇ!」


って、かなり大げさに言ってみた。


そしたら、ルドルフ先輩があっさりと

「そっか」

っつって、会話が終わった。

 


あら。

予想を上回る効果じゃない。

 

あたしが作ったら食べるのが6時になる、って…


そんなにリアリティがあったかしら?
あたし、そんな、仕事が遅いかしら!?


わかっちゃいたけどねー。

ショック!

 

今日もバイト。
すんごいスピードで、仕込みやっちゃうよ!
見てろよ!