裏の厨房で反省してます

許して キッチン男子

おばさんバイトのくせに、写真撮らせてって言っちゃった

 

日差しが、だいぶ夏っぽくなってきたわね!
靖国通りの信号待ちが正直しんどい、45歳の富士子です。

今日も、信号が青になるまで、ゴールデン街の入り口あたりの日陰に隠れてました。
超怪しい感じなんですけどね。
ま、新宿は怪しい人ばっかりだから、ノープロブレム。
よかったわ、青山とか目黒とかに住んでなくって。
(住めねえ、っつーの)

 

思い立ったらすぐに体が動いちゃう歴、早45年。

バイト先の居酒屋のお料理を、写真に撮りたい!
料理長(かっこいい)のお料理を写真にとってフェイスブックに使って欲しい!

って、急に決心して、密かに写真の練習を始めたんですが…。

これって、キッチンの誰も知らない、あたしの秘密大作戦だったんですが…。

 

この前、屋上で、料理長が一人でタバコ吸ってたのね。

そんで、急に思い立っちゃってね。

言っちゃったよ!!


「写真、あたしに撮らせて下さい」って。

 

したら、料理長、ふーって、タバコの煙を吐いてから、「は?」って言いました。


そのね、ふーっ、っていう間が、なんともいえない感じでね。

「俺は、こいつの対応しなきゃダメなのか?」っていうね、逡巡、っつーんですか?

そんなのを感じました。

 

「いやあの、フェイスブックあるじゃないですか。あの、お料理の写真なんですけど」

って、最大限頑張って説明しようとしたんですけどね。


料理長、おばちゃんの話は整理しながら聞かないと、って思ったらしくて。

「富士子さん、そもそも写真撮れるんですか? 仕事でやってたとか? 趣味?」

って、まずその辺から質問されちゃいました。

 


「あ、前の仕事で、キャラクターグッズとかホームぺージで紹介するため、撮影はやってたんです、一応」

「お、お料理は撮ったことないんですけど、照明を何とかできれば、多分なんとか」

「いえ、あ、あの、上手じゃないんですけど、だから、もっと明るく光を当てたらどうかなって」

「うちに使ってない一眼レフがあるから、それを使えばいいかなーって、何となく」


って、すっかりしどろもどろ。

 

料理長は、だまって缶コーヒーを一口飲んでから、

「別にいいですよ。そこまで言うなら。」


って、ちょっとあやふやな笑顔で言ってくれました。


良かった!

ひとまず良かった!


うまく話せなかったけどね、一番伝えたかったことは言えたよ。


「せっかく美味しいお料理だから、って思って」


写真を撮る動機って、ホント、これしかないんだもん。


「ありがとうございます!

写真撮るとき、教えて下さい。カメラ持ってきます!」


って、満面の笑顔(になってたと思う)で答えて、スキップでうちに帰りました。

 

わーい!

「撮らせてもらえるかわからないけど、練習」っていう気持ちでやってたけど、

「撮らせてもらえるんだから、張り切って練習!」って、何倍も前向きになったよ!

 


問題は…


湯気の立つお料理や、てかりの多いお肉みたいな、ハードル高いのが来たらどうしよう。


ってことです。

そういうのが来ないように、手を打たないと!

 

 

翌日。

「筍とか、旬の食材はどうですか。撮りやすいし…」

って、さりげなく誘導してみたら、

「アスパラの方が、旬かもしれないですよ。うち、筍はだいぶ前から扱ってるし」

って答えが返ってきまして。


初回の撮影は、アスパラって、ことになりました。


イエーイ! 

 


がっかりな撮影の様子はまた今度!

 

今から洗濯物干して、バイト行ってきまーす!