裏の厨房で反省してます

許して アタシのでたらめ人生

おばさんバイトと外国人客@ゴールデン街

あっという間に秋になりました。

新宿の街も、ジャケット着用率が高いです。
まれに、半そでの勇者を見かけますが、大抵は外国からの観光客です。

とりわけ、欧米系の若者のみなさん。
風がぴゅーぴゅー吹いてるのに、半そで。

平熱が高いのか?


あたしはといえば、早くもヒートテックのお世話になってますよ。

今日はね、新宿東口のビックロで、
「ウェストウォーマー ショートパンツ」買ってきたよ!

おなかが冷えるとと、更年期が辛いっていうしね。
990円と安かったしね。


ゴールデン街でのバイトも、5ヶ月目に突入した、富士子(45歳)です。
酔っ払いに「ママ」と呼ばれるのも慣れてきました。


ゴールデン街は、50年近い歴史がある飲み屋街ですが、
最近は外国人観光客がものすごく多いです。

新宿のメインストリートで一番多いのは中国人観光客ですが、
ゴールデン街にやってくるのは、8割が欧米系です。

ようするに、白人の皆さん。
浅草とか京都にいそうなイメージだけど、
なぜか、彼らは汚いゴールデン街が大好き。

 

で、白人の皆さんも、大きく二つに分類できます。(富士子総研調べ)

・チープ旅行を楽しんでる若者層 
いかにもバックパッカーな貧乏服装の子もいれば、デスメタルなタトゥー入れた
長髪の太っちょもいます。安く飲んで、明るく楽しく騒ぐ人たち。
職業不詳で、お酒が入るとちょっと怖いです。


・それなりに費用をかけて旅行している中年以上の層 
たいていがビジネスマンか研究者で、日本で働いてたりします。
母国から遊びに来た友達を引率して、初めてゴールデン街へやってきました。
なんてケースも多いです。
京都、北海道、長野などを2週間かけて回って、日本を満喫。
しかもグリーン車に乗ってそうな感じ。

 

で、あたしの働くバーにも、外国人観光客がちょいちょいご来店。
英語できないし、ほんっと、困るんですけどね。

でもね、目の前に外国人が来ると、なぜか、ワクワクするのよね。

「え、なになに? ここで飲んじゃうつもり? マジで? で、どっから来たの?」

なんつって、物珍しさを隠せない!

 

いやー、なんだろうね、この「わぁー! ガイジンだー!」な興奮って。

思えば小学生時代。
駅前に人だかりが出来てて、なんだろうと思って人を掻き分けたら、
そこに、ウィッキーさんがいたことがあってね!

「ワンポイント英会話」のロケだったのよ!
「ズームイン朝」の!

つっても、富士子家では原則テレビ禁止で、ウィッキーさんなんて全く知らなくてね。
それでも、テレビカメラとか照明とか持ってるロケ隊の非日常感はハンパなくて、
「うわー、ガイジンだっ、しかもテレビに出てるガイジン」と興奮したもんです。

その後も、電車や路上で外人を見るたびに、いちいち、
「あ、ガイジンだ!」と、ガン見しちゃう子ども時代を経て、
大きくなって海外旅行なども行くようになり、
多少は外人にも慣れていいはずなんだけど、さほど変化なし。

黒人を見かけたりなんかすると、特にダメ。
「あ、黒人だ、どこの国の人だろう」と、好奇心による心の声がとまらない。


グローバリゼーション? なんの話?ってくらい、あたしってば、遅れてるのよ。


外人って珍しいし、何なら触ったりしてみたいくらい興味もあるけど、
英語できないし、しゃべるほどの勇気はなくて、やっぱり緊張する。
っていう、日本人らしい屈折した好奇心を保ち続けた富士子ですが。


ゴールデン街で働くようになって、ガイジンの皆さんとふれ合いのチャンスが!

なんと、今まで接客したガイジンさんは…

フランス
アメリカ
中国
イスラエル
ハンガリー
スウェーデン
オランダ
スコットランド
イスラエル


どうよ!
このグローバルな展開!

みなさんとの会話を、中一英語で乗り切ったあたしを誰か褒めて欲しい。


ちなみに、富士子のバイト先バーは、1000円のチャージがかかります。
これね、ガイジンさんには大変評判が悪い。
そういう習慣がないもんだから、会計のときにトラブルになりやすいのです。

なので、外人客には一番最初に説明するんですが、帰ってしまう方も多い。
冒頭で説明した、チープな旅行を楽しんでいる方々ですね。

まれに、「オーケー」と言ってくれるお客さんもいる。
彼らはたいてい、費用をかけて旅行している中年熟年層です。

 

チャージの壁を乗り越えて、ご来店して下さる皆さんは、心も寛大!
あたしのつたない英語も我慢してくれてるし、母国の言葉も教えてくれます。

なにより、あたしの、あからさまな好奇心に答えてくれる!


知ってた?

イスラエル人ってね、ヘブライ語しゃべってるのよ。
しかも、3000年の歴史があるんだって。

ハンガリーとかスウェーデンって、英語も普通にしゃべるんだって。
「じゃないと、隣の国に行けないでしょ」的なことを言ってました。

隣の国にだって気軽に行かないよ、あたしゃ!
飛行機なんて、そう乗らないよ!

アメリカってね、ニューヨーク以外はみんな田舎だって。
ロサンゼルスだろうがフィラデルフィアであろうが、田舎だって。
ニューヨーカーって、そういうこと言うのね。


中国の若い人は、天安門事件がどんなものかわかってるって。
で、波多野結依っていう日本のAV女優が大人気だって。

スコットランドの伝統料理は、ハギスっていう、でっかい腸詰みたいなものだって。
教えてくれたのはスコットランド人だけど、
お父さんが香港から移民したっていう中国系の人でした。

え?
中国人じゃなくて、中国系スコットランド人?
えーっと、中国系イギリス人とは言わないの?

って疑問だったけど、そこまで会話する英語力はなかった…


グローバリゼーションの波が押し寄せるゴールデン街

どうせなら、もっともっと色んなことを聞きたいけど、いかんせん、英語力が…。

好奇心が不完全燃焼で、もどかしい!


英語に自信のある方は、是非ゴールデン街にお越し下さい。

で、身振り手振りと筆談で格闘する富士子を助けて欲しい!


あしたもバイト、頑張るぞー!

 

※ラジオ「基礎英語」聞き始めました。そっちも頑張ります。