おばさんバイト、ホールでもバイト
そろそろ梅雨入りかしら?
新宿は昨日からスッキリしない天気。
あたしの部屋は、西日がガンガンあたるの。
晴れてると、洗濯物が二毛作できちゃうのよ!
スゴイでしょ。
梅雨でもね、けっこう、いい線いける。
手ぬぐいや薄手のハンカチなら、軒下に干しとけば、わりと乾いてるわよ。
ビバ紫外線!
こんな風に書くと、わりとまめに家事をこなしているみたいだけど、
ここ数日は全然ダメでした。
やっぱねー!
たいへんよねー!
バイト掛持ち生活って!!
一つ目のバイトは、ゲイ友が経営する居酒屋「しゃかりき」のホールです。
なんつっても、これが激務。
初日で、ビールグラスを2つも割ったしね。
生ビールもうまく注げないの。泡ばっかり。
他のホールスタッフは、みんな経験者なわけ。
手も足も、チャカチャカ動く上に…
「生、一発入りましたー!!」 → 生ビールの注文が1件入った、の意
「ウーロン、リャンでーす!!」 → ウーロンハイの注文が2件入った、の意
っつって、叫びあってる。
これがねー。
あたし、全然ついていけない。
「生ビール1です」「ウーロンハイ2です」って、普通に言って欲しいっ!
「りゃん」なんて、「え? リャン? りゃん??」って何度も聞き返したよね。
見かねた厨房のハヤトさん(ノンケ・イケメン30歳)が、教えてくれました。
「マージャンの言葉で、2、っていうことなんですよ」、だそうです。
言われてみれば、聞いたことある気がするけど…。
居酒屋で使わなくてもいいじゃーん!
「生一発」ってのもね。
普通の生ビールじゃなくて、もっと、スペシャルな生のことかと思ってね。
「え? このビールサーバーから出していいんですか? 大丈夫ですか?」
なんて、忙しいさなかにオロオロしちゃって。
ゲイ友のナカちゃん(仮名・ピース喫煙者)に、
「んもう! 富士子、そこどいてっ!! アタシやるから!」って怒られました。
ねえねえ、知ってた?
焼酎割りのときの焼酎って、グラスの三分の一くらいまで入れるのね。
びっくりしたわ。
あたし、あんまりお酒強くないから、家飲みの焼酎も薄めなの。
ウィスキーかっ! ってくらい、ちょっとしか入れないの。
だもんで、忙しいと慌てちゃって、いつもの癖で自分の分量で作っちゃうんだよねー。
この前なんか、ナカちゃんが倉庫に行っちゃって、あたし一人のときに
山のようにオーダー入っちゃってさ。
ウーロンハイだの、グレープフルーツサワーだの、ハイボールだのビールだの…
すっかり混乱して、うっかり、いつもの癖が出ちゃった。
30代初頭の迫力女子5人+20歳そこそこの男子1人、
っていうアマゾネスっぽい団体さんがいたんですけどね。
「なんか、これ薄いよねっ!」
「うん、薄い薄い」
って、「そこのおばちゃん、聞いてる?」って感じでしゃべってるんで、
「やべー!こえー!」って思ってたんですけど、次のオーダーで、
「もっと濃い目で作ってください」
って、怒られました。
とほほー。
そりゃそーだ…。すみません。
でもって、ホールの仕事で一番辛いのは、腰痛が出ることです。
厨房のバイトも立ちっぱなしだけど、さほど動かないせいか、痛むことはないの。
その点、ホールは大変よね。客席と洗い場とお酒を作る場所を、所狭しと動き回るから。
頭の回転も速くないといけないしねー。
ホールで頑張ってる子が、どんなにすごいか、思い知りました。
で、おばちゃんフリーターの富士子は、家ではほぼゴロゴロして、モンハンやってます。
掃除も洗濯もてきとう。
だって、腰痛いんだもん。
あああ、やっていけるのか、富士子!
ちなみに、2つ目の掛持ちバイトは、バーですよ。
まさかのバーですよ、奥さん!
あたしね、バーでね「雇って!あたしを雇って!」って騒いで採用されたの。
すごくない?
恐喝完遂ですよ。未遂で終わらなかったのよ、あたし。
かなり鬼気迫ってたんだと思うわ…。
素面に戻ったとき、血の気が失せました。
だって、あなた、45歳でバーで新人って…
バーでの富士子哀史は、いつかまた聞いてください。ううっ。
今日は、厨房バイト+バーバイトっす。
がんばります!