裏の厨房で反省してます

許して アタシのでたらめ人生

おばさん、初めての撮影だったんだけどね…

 

今夜は蒸すわね。
明治通りを走る車の音が、水をはじいてるような響きなんだけど、雨かしら?

窓を開けるのさえ面倒くさい、富士子(45歳)です。


先日のこと。

バイト先で、アスパラの撮影しました。

お店のFacebookの、食材紹介記事用のお写真です。

料理長(かっこいい)は、あたしの「筍どうですか」っていう提案を一蹴して
アスパラを押してきてたんですけど、

「今日は、いい筍が来たから、一緒に撮影しましょう」

って、どっしりした筍を持ってきてくれました。

 

あら。あたしが筍って、言ったの、気にしてたのかしら(自意識過剰)

 

それはさておき、皮の辺りも瑞々しくて、本当に立派な筍だったよ!

さっすがー!料理長!

 

でもね…。

あたしはね、前日に、猛特訓リハーサルしてたのよ。
アスパラ撮影のシュミレーションっていうかね。

 

まず…
「アスパラ 画像」でググって、カッチョいいアスパラ画像をチョイス。


次に…
マルエツで、アスパラをしこたま買い込む。


そして…
お手本画像をじっくり研究。


で、ようやく…
背景を白っぽくして、照明を薄紙でくるんで光を柔らかくして、アスパラの穂先をちょっと濡らして、アップで撮影、シズル感を大切に!って方針が決まった。

いざ、三脚をセットして、練習撮影開始!

 

いやー、あたしって偉いわ。
どうよ、この抜かりないシュミレーションっぷり。


でもね、その割には、美味しそうな写真がなかなか撮れなくてねぇ…。

「何とかなるかなっ?」っていう写真が撮れた時は、もう日付が変わりそうでした。

やっとの思いでお風呂に入って、布団に倒れこんだわけですが。

 

なのに!

当日になって、まさかの筍参戦よ、奥さん!

ど、どうしようっ…!!

昨日のシュミレーション、根本から覆っちゃったんですけど!

 

 

料理長は、どこからか、雰囲気のある竹笊を持ってきて、チャチャッっと、
筍とアスパラをあしらった。
バランスよく配置された春の野菜たちの様子に、


「わー、かっこいい! さすがー!!」

って、思わず拍手しちゃったんですけど、そんな場合じゃないよ、富士子!

 


「で、どうします?」って、料理長に言われてね…。

「ど、どうしましょう?」って、なっちゃったよ…。

 

充分な光を取るには、照明が明るい厨房で撮影するしかなくって、
でも、野菜の全景を撮るには、うんと引かなくちゃいけない。
だけど、厨房は狭くって、引きが難しいの。

結局、上から撮るしかなく、しかも台に乗ってもあたしの身長では高さが足りず…。

 

なんと。

料理長に撮ってもらったよ……。

 

もうね、全く、想定外の展開。
競馬だって、こんな展開めったにないよ!
(そういや、昨日のビクトリアマイル、2070万馬券出たね)

 


写真の撮影って、シュミレーションだけじゃダメなんだよね。
現場の変化に、臨機応変に対応できなければ、意味がない。
そうするには、あたしは絶対的に経験不足。

 

ってかね、あろうことか、料理長にシャッター押させるって、どういうこと?

あんた、パートのおばさんでしょ? あり得ない暴挙よ!

 

あたしの中の、まともなあたしが、割と真剣に怒ってます。

 

結局、雰囲気も何もなく、極めて素っ気無い、普通のスナップ写真ができました。


あーあ。

料理長が、せっかく丁寧にあしらってくれた野菜、きれいに撮りたかった…。

残念だなー。

しょぼーん。

 

でもね、料理長、「携帯の写メより、ずっといいですよ」って言ってくれました。

なんか微妙ですけど、気遣ってもらって嬉しかったです。はい。

 

応援してくれてた皆さん…。 

ダサい結果で申し訳ないッス。

 

今後も、頑張って練習を続けます。

諦めないぞ。

前に進むのを、やめたくない!