バイト先は、ホントに手作りしてる居酒屋
居酒屋の厨房バイト初日。
料理長(かっこいい)に連れられて、冷蔵庫に入ってびっくりしました。 バニラビーンズがあったのです。
まさか。 デザート手作り? 居酒屋さんで?
飲食店の食品偽装が話題になって、一流のホテルでさえ、食材ごまかしてたのが発覚して謝罪会見していました。「有機野菜使用」とか「手作り」と銘打ってたって、ホントのところはわからないのが普通。
実は、バイトの面接前に店のHPやフェイスブックを確認し「手作り」という表現を目にしたのですが、まあ、話半分だろうな、と思っていたのです。
大手チェーン店ならば、大きな工場で大量に作られたものが各店舗に運ばれ、厨房では最終調理と盛り付けだけで、提供されます。バイト先の居酒屋も、「手作り」と言っても、別の場所で、他の店舗用のものと一緒に手作りされたものが使われてたりするんだろうな。と漠然と思っていました。
まさか、お店の厨房ですべてを手作りしてる訳ないよ。と。
そもそも、新宿の片隅の居酒屋さんだったら、手作りどころか買ってきた加工品を出しててもなんら不思議はないし、むしろ当たり前でしょ。と。
だから、バニラビーンズにはちょっとびっくりした。
で、実際のところはどうよ? と、キッチン男子の調理をこっそり観察。
ルドルフが、ジャガイモを皮付きのまま大鍋で茹でてました。
→ ポテトコロッケでした。
金髪の若者が、ミキサーに練りゴマをドバドバ入れてたので「何ですか」と聞いたら
→ 「ドレッシングっす」とのことでした。
料理長が、りんごの芯を抜いてバターを詰めてシナモンをかけていました。
→ フォアグラの付け合せでした。
料理長が、両腕に抱えるほどのサイズの肉の塊から、レバーやら心臓やらを切り出してました。かなりな大仕事。串焼きに使う内臓でした。
結構ホントに、手作り(および手仕事)だった!
他にも、
バニラビーンズ → アイスクリーム、デザート
葛粉 → ごま豆腐
にがり → お豆腐
殆どの料理が手作りで、そのまま出しているもの(さつまあげとか)は「産直」として、全国の名品をお取り寄せして提供している品だけでした。メニューにも、その旨が明記されてた。
ちゃんとしてるじゃん!
加工品フル稼働って、勝手な想像しててごめんなさい。看板に偽りないどころか、想像以上のお仕事してました。そういえば、居酒屋って言っても、価格帯ちょっと高めだったかも。
ちなみに、厨房の主要メンバーは4人。シフト次第では、仕込みを2人でこなしてます。
すごいぜ、キッチン男子!