おばさんバイト、お邪魔だった。でもスモーク頑張ります。
今日も冷えますね。
手のひらにやけどをした富士子(45歳)です。
バイト先の居酒屋さんの厨房で、スモークチップを使ってます。
豚ばら肉の串を、スモークチップで燻すのが、あたしの仕事のひとつ。
この作業ね、ほんっと、てこずるのよ!
・ばら肉をカットして串状に整える。← よく切れない
・網に乗せておく ← 向きとかあるから注意
・スモークチップを棚から出す ← 届かない。こっそりレンジ台を踏み台にする
・フライパンでスモークチップを燻す ← ガスの火力が強くてマジ怖い
・煙が出てきたら、バラ肉串が乗った網をのせる ← 熱い
・ふたをしてタイマー3分セット ← 油で指が滑ってボタンが押しづらい
・ピピピピッ!と鳴ったら、串を裏返してまた3分 ← 超熱い、超煙い
・またピピピが鳴ったら火を止めて取り皿にとる ← 熱い、油で滑って落としそう
・フライパンを洗う ← 熱すぎて、水につけると異常な爆音と煙
ふー。
どの段階でも気が抜けないという、非常に緊張度の高いミッション。
ミスを防ぐべく、次の作業を、いちいち確認しながら進めます。
が、これが、端から聞いてると、うっとおしい独り言みたいなの。
「フライパン…と」 ← フライパンを下ろす間、アントニオは包丁持ったままフリーズ
「網を出す、と」 ← ルドルフ先輩(38歳)が道をあけてくれる
「次はチャッカマン、と」 ← 大久保くん(仮名)が出してくれる
ミス防止の声出し確認のつもりが、キッチン男子に指示出しになっちゃっててね。
最近は、できるだけ、心の中で言うようにしてる。
それでも、仕込中の多忙な厨房では、あたしは相当お邪魔らしくてね。
料理長(かっこいい)に、「もっと空いている時間帯に済ませて下さい」って言われちゃった。「富士子さん、始める時間がいつも遅すぎます」だって。
あらー。全然気がつかなかった…。だって、早い時間は別のフロアで串の補充してるんだもん…。って、言い訳です。ううう、ごめんなさい。そんなに迷惑だったなんて気がついていませんでした。
そもそも。
ガス台周辺は、料理長(かっこいい)の作業スペースだったりするので、あたしの右往左往に、他のキッチン男子たちもうっすらと緊張してたらしい。
(り、料理長の邪魔してるよ、おばちゃんが!)
という、沈黙の大合唱が、毎回鳴り響いていたらしい。
空いている時間、っていうのは、料理長(かっこいい)が冷蔵庫に食材チェキに行っている時間帯のことです。デザート担当男子も、その間に湯煎などを済ませていたらしいのです。料理長や先輩方の迷惑にならないように。
いやあ…。
本当に、ごめんなさい。
まったく気がついていなかったです、自分のことで頭がいっぱいで。
そんなことがあってから、余計、緊張度がUPしたスモーク作業。
昨日は、とうとう、フライパンを熱しすぎて、右手を火傷しました。
鍋つかみを使ってたのに!
鍋つかみの、織りの模様どおりに、火傷跡になったのよ。
しかもね、火傷って赤くなるのかと思ってたら、茶色になってた。
もうね、これ焦げ目よ。右手に、焦げ目ができてるの。美味しそうなくらいよ。
ルドルフ先輩(38歳)には、「ガスの火が強すぎるからです」って怒られたわ…。
あたしが、そんな思いをして毎回作ってる「ばら肉串のスモーク」ですが。
これね、本当に超美味しい!
ばら肉のジューシーな油に、香ばしい匂いがしみこんで、がぶっと齧るとのどの奥に香りが広がるの。これがあると、ビールも焼酎も、旨さ倍増するから不思議。もちろん、ご飯にもぴったり。
みんな是非、チェケラー!
今日も張り切って、スモーキングしてきまーす。